給湯器の選び方

これで失敗しない!給湯器選びの完全ガイド

「そろそろ給湯器を交換したいけれど、種類が多すぎて何が違うのか分からない…」

給湯器は、ご家庭のお湯を支える重要な設備ですが、頻繁に買い替えるものではないため、いざ選ぶとなると戸惑う方がほとんどです。ライフスタイルに合わないものを選んでしまうと、「お湯のパワーが足りない」「光熱費が思ったより高い」といった不満につながりかねません。

このページでは、給湯器選びで後悔しないために知っておきたい基礎知識と、7つのチェックポイントを分かりやすく解説します。

【POINT 1】給湯器の種類で選ぶ

まず、給湯器の基本的な3つの種類を理解しましょう。基本的には、現在設置されている給湯器と同じタイプのものへ交換しますが、この機会に機能を見直すこともできます

  • 給湯専用タイプ
    台所やシャワーなど、蛇口からお湯を出す機能に特化したシンプルな給湯器です。追い焚きや自動お湯はりはできません。単身者向けのアパートや、事務所の給湯室などで利用されることが多いタイプです。
  • ガスふろ給湯器 (オート・フルオート)
    給湯機能に加えて、お風呂の自動お湯はりや追い焚きができる、現在最も標準的なタイプです。ボタン一つで湯はりが完了するため、日々の暮らしがとても快適になります。機能がシンプルな「オート」と高機能な「フルオート」があります。(詳しくはPOINT 4で解説)
  • ガス給湯暖房用熱源機
    給湯・お風呂の機能に加え、床暖房や浴室暖房乾燥機といった温水暖房システムにも対応する最上位機種です。この一台で、住まいの給湯と暖房を一括して管理できます。

【POINT 2】設置場所で選ぶ

給湯器は、お住まいの形態や設置場所によって適合するタイプが異なります。こちらも現在と同じ設置タイプに交換するのが原則です。

  • 戸建て向け
    • 壁掛けタイプ: 外壁に取り付ける省スペースなタイプです。
    • 据え置きタイプ: 屋外の地面や専用台の上に設置する安定感のあるタイプです。
  • マンション・集合住宅向け
    • PS設置タイプ: 玄関脇のパイプスペース(PS)に設置します。排気方法などによりさらに細かく種類が分かれ、選定には専門的な知識が必要です。

※埼玉給湯器相談センターの専門スタッフが、現地調査の際に責任を持って適合タイプを確認しますのでご安心ください。

【POINT 3】号数で選ぶ

「号数」とは、給湯器がお湯を沸かす能力のことです。「水温+25℃」のお湯を1分間に何リットル作れるかを示しています。家族の人数やライフスタイルに合わせて選びましょう。

号数主な用途
16号1~2人家族向け。シャワーと洗い物を同時に行うと、お湯の勢いが弱まることがあります。
20号2~3人家族向け。キッチンと洗面所など、2ヶ所同時使用でも比較的快適に使えます。
24号4人以上の家族や、お湯をたくさん使うご家庭向け。冬場でもパワフルな給湯能力を発揮します。

号数を上げても、使うお湯の量が同じならガス代は変わりません。むしろ家族の人数に対して号数が小さいと、能力不足でかえってガス効率が悪くなるケースもあります。

【POINT 4】機能で選ぶ(オートとフルオートの違い)

ガスふろ給湯器の「オート」と「フルオート」は、お風呂の便利機能に違いがあります。

機能オートフルオート
自動お湯はり
自動追い焚き
自動保温
自動たし湯×
追い焚き配管自動洗浄×

オート: 「自動お湯はり」と「自動保温」までを行うシンプルタイプです。

フルオート: オートの機能に加え、浴槽のお湯が減ると自動で足してくれる「自動たし湯」や、排水時に配管を自動で洗浄する「配管自動洗浄」など、より快適・清潔に使える機能が搭載されています。

【POINT 5】省エネ性で選ぶ(エコジョーズ)

「エコジョーズ」は、これまで捨てられていた排気熱を再利用し、少ないガス量で効率的にお湯を沸かす、省エネ性能の高い給湯器です。

  • メリット:
    • ガスの消費量を約13%~15%カットでき、毎月のガス代を節約できます。
    • CO2排出量も減らせるため、環境にも優しい製品です。
  • デメリット:
    • 従来の給湯器に比べ、本体価格が少し高価になります。
    • 排気熱を再利用する際に発生するドレン水(結露水)を排出するための排水工事が必要です。

初期費用はかかりますが、長期的に見ればガス代の節約分で十分に元が取れるため、現在、埼玉給湯器相談センターで交換される方の9割以上がエコジョーズを選ばれています。

【POINT 6】メーカーで選ぶ

国内の主要メーカーであるリンナイ、ノーリツ、パロマは、いずれも高い技術力を持つ信頼できるメーカーです。基本的な給湯性能に大きな差はないため、デザインの好みや独自機能で選ぶのがおすすめです。

  • リンナイ (Rinnai):
    業界をリードするトップメーカー。デザイン性や操作性に優れ、お湯に微細な泡を混ぜる「マイクロバブル」機能が人気です。
  • ノーリツ (NORITZ):
    リンナイと並ぶ大手メーカー。お風呂のお湯をUVランプで除菌する「UV除菌ユニット」など、清潔・安心を追求した機能が特徴です。
  • パロマ (Paloma):
    シンプルな機能と優れた耐久性、コストパフォーマンスの高さで定評があります。お客様の声を反映した使いやすい製品が魅力です。あります。

【POINT 7】業者で選ぶ

給湯器は、どこで交換しても同じというわけではありません。安全・安心に10年以上使い続けるためには、信頼できる業者選びが最も重要です。

  • 有資格者による施工か
  • 長期的な工事保証はあるか
  • 見積もりが明確で、後から追加請求がないか

これらの点をしっかり確認しましょう。

埼玉給湯器相談センターでは、有資格者による高品質な施工、安心のW10年保証、明朗会計をお約束します。

埼玉県内のお客様で給湯器選びに迷ったら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。お客様にとってベストな一台を、プロの視点からご提案いたします。