- 型番末尾の「AZ2」と「AZ1」はモデルイヤーの差で、効率もサイズも同じまま約12万円違うこと
- コロナだけが公表している全シリーズの本体希望小売価格(一般地向け・税込・リモコン込み)
- 延長保証の金額と、申し込みが引渡しから6か月以内に限られること
「コロナのエコキュート」を調べていて、まず引っかかるのが名前だと思います。ここでいうコロナは感染症とは関係がなく、新潟県三条市に本社を置く暖房・給湯機器メーカーの株式会社コロナのことです。石油ストーブや石油ファンヒーターのメーカーと言えば、思い当たる方も多いかもしれません。
そしてこのコロナは、家庭用エコキュートを世界で最初に発売したメーカーでもあります。
ただし記事を書く側として正直に言うと、「世界初」は今の製品を選ぶ理由にはなりません。実際に判断材料になるのは、公式サイトが公表している価格と型番、そして仕様表に並んだ数字のほうです。
この記事では、コロナ公式サイトに載っている型番と価格をそのまま整理したうえで、見積書に書かれた型番を自分で読めるようにすることを目標にまとめます。とくに型番末尾の数字の意味は、金額に十数万円単位で効いてくるので、ここだけでも持ち帰っていただければと思います。
コロナとはどんなメーカーか|石油コンロ工場から世界初のエコキュートまで
1937年、新潟県三条市の石油コンロ工場として始まった
コロナの沿革の最初の行は、「1937年(昭和12年)4月 石油コンロを製造する目的で、新潟県三条市南新保に工場を設立」です。給湯機器メーカーとして生まれたのではなく、燃焼機器のメーカーとして出発している点が、のちのエコキュートにつながっていきます。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1937年4月 | 石油コンロを製造する目的で新潟県三条市に工場を設立 |
| 1950年7月 | 株式会社内田製作所を設立 |
| 1955年9月 | わが国初の加圧式石油ストーブの生産を開始 |
| 1973年3月 | 石油給湯機の販売を開始(給湯分野へ) |
| 1979年8月 | ファンヒーターを発売 |
| 1992年4月 | 商号を株式会社コロナに変更 |
| 2001年4月 | 世界初、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機エコキュートの販売を開始 |
| 2025年7月 | 日本初の加圧式石油ストーブ「SB型」が日本機械学会の機械遺産に認定 |
現在も本社は新潟県三条市東新保にあります。連結売上高は853億38百万円(2026年3月期)、従業員数は連結2,083名、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています(証券コード5909)。
社名の「コロナ」はコロナ放電と太陽のコロナに由来する
社名の由来も公式サイトに書かれています。創業者の内田鐵衛が、在学していた東京電機学校で実験中に見たコロナ放電の発光色と、石油コンロの研究中に暗がりで見つめたコンロの青い炎が似ていることに気づき、そこに太陽の周囲に現れるコロナのイメージを重ねて名付けたとされています。
「コロナ」の商標登録は1935年。つまり感染症の名前が広く知られるようになるより、はるか前から使われてきた社名です。
2001年4月、世界で初めて家庭用エコキュートを発売した
コロナの沿革には「2001年(H13)4月 世界初、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機エコキュート販売開始」と記載されています。エコキュートという製品カテゴリそのものが、ここから始まりました。
発売後の受賞歴も公式サイトに一覧があります。
| 年 | 受賞 |
|---|---|
| 2002年1月 | エコキュートが省エネ大賞の経済産業大臣賞を受賞 |
| 2002年6月 | 電力負荷平準化機器・システム表彰 資源エネルギー庁長官賞 |
| 2004年2月 | 省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞 |
| 2016年10月 | コロナプレミアムエコキュートが地球温暖化防止活動環境大臣表彰 |
| 2017年2月 | コロナプレミアムエコキュートが省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞 |
ここまでが「コロナというメーカーの説明」です。ただ、世界初であることと、いま買う機種が自分に合うかどうかは別の話です。ここからは実際の型番と価格を見ていきます。
コロナのエコキュート全シリーズ一覧|機能・容量・価格帯
まず前提を2つ。埼玉県内の戸建てで検討する場合、選ぶのは基本的に一般地向け(−10℃対応)です。コロナには寒冷地向け(−25℃対応、型番末尾にK)と集合住宅向けもありますが、通常は候補から外れます。
もう1つ、以下の金額はすべて本体希望小売価格(税込・リモコンセット付き)です。設置工事費・部材費・既存機器の撤去処分費は含まれていません。
一般地向けフルオート
| シリーズ | 現行型番 | 容量 | 本体希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| マイクロバブルユニット内蔵 | CHP-E37LUX1/CHP-ES46LUX1 | 370L/460L | 1,342,000円/1,449,800円 |
| プレミアム | CHP-HXE37AZ2/CHP-HXE46AZ2 | 370L/460L | 1,439,900円/1,555,400円 |
| アドバンス | CHP-XE37AZ2/CHP-XE46AZ2 | 370L/460L | 1,410,200円/1,529,000円 |
| 高圧力パワフル給湯ハイグレード | CHP-E37AZ2/CHP-E46AZ2 | 370L/460L | 1,355,200円/1,474,000円 |
| 高圧力パワフル給湯・省スペース・スリム | CHP-ES46AZ2 | 460L | 1,474,000円 |
| ハイグレード | CHP-37AZ2/CHP-46AZ2 | 370L/460L | 1,238,600円/1,355,200円 |
| 薄型・デザインエコ | CHP-ED302AZ2 | 300L | 1,280,400円 |
| 薄型・省スペース | CHP-E372AZ2/CHP-E462AZ2 | 370L/460L | 1,389,300円/1,551,000円 |
※容量の目安はコロナ公式表記で、300Lが2〜4人用、370Lが3〜5人用、460Lが4〜7人用です。
一般地向けオート・給湯専用
| シリーズ | 現行型番 | 容量 | 本体希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| スタンダード(オート) | CHP-37SAZ2/CHP-46SAZ2 | 370L/460L | 1,119,800円/1,252,900円 |
| 給湯専用・省スペース・スリム | CHP-S30NZ2 | 300L | 958,100円 |
| 給湯専用 | CHP-37NZ2/CHP-46NZ2 | 370L/460L | 1,052,700円/1,185,800円 |
フルオートは湯はり・追いだき・たし湯までリモコンで完結するタイプ、オートは自動湯はりに対応するタイプ、給湯専用は蛇口やシャワーからお湯を出すことに機能を絞ったタイプです。同じ370Lでも、ハイグレード(フルオート)1,238,600円に対して給湯専用は1,052,700円。浴槽の追いだきを使っていない家庭なら、ここで約19万円の差が出ます。細かい機能差は機種ごとの仕様表で確認してください。
※給湯専用モデルの価格には台所リモコンが付属します(インターホンリモコンではありません)。
コロナだけが「本体希望小売価格」を公表している
これは他メーカーの記事を書いていて気づいたことなのですが、全モデルの税込価格を一般向けに公表しているのはコロナだけです。パナソニックと日立は、公式サイトに出ているのが事業者向けの積算見積価格で、消費者が見る「定価」とは性格が違います。
しかもコロナの価格はリモコンセット付きの金額です。パナソニックや日立ではリモコンが別売のため、本体価格だけを見比べると数万円ぶん条件がずれます。
この違いは、見積書を読むときに効いてきます。コロナの機種であれば、公式の希望小売価格という共通の物差しがあるので、複数社の見積もりを並べたときに「どこで差がついているのか」を追いやすくなります。
ただし注意点として、希望小売価格はあくまで本体だけの価格です。実際の支払額は工事費と部材費を足したものになりますし、実売は希望小売価格を下回るのが普通です。この点は後半でもう一度取り上げます。
コロナの型番(品番)の読み方
コロナの型番は「CHP-」で始まり、そのあとにシリーズ・容量・給湯タイプ・世代・仕様が順番に並びます。ここを読めるようになると、見積書に書かれた1行だけで、どのクラスの何年モデルなのかが判断できます。
CHP-|シリーズ|容量|給湯タイプ|世代|仕様 の順で並んでいる
| ブロック | 位置 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| CHP- | 先頭 | 全機種共通 | コロナのヒートポンプ給湯機 |
| シリーズ記号 | 容量の前 | HXE/XE/E/ES/ED/S/なし | プレミアム/アドバンス/高圧力パワフル給湯/同・省スペーススリム/薄型デザインエコ/省スペース・スリム/ハイグレード |
| 容量 | 数字 | 30/37/46 | 300L/370L/460L |
| 給湯タイプ | 容量の後ろ | A/SA/N | フルオート/オート(スタンダード)/給湯専用 |
| 世代 | Z2・Z1 | Z2/Z1 | 2025年モデル/2024年モデル |
| 仕様 | 末尾 | K/JE/JJ/-2 | 寒冷地向け/耐塩害/耐重塩害/エマージェンシーストップ機能付き |
注意したいのが「S」の位置で意味が変わることです。CHP-S30NZ2のように容量の前に来るSは「省スペース・スリム」、CHP-37SAZ2のように容量の後ろに来るSAは「オート(スタンダードタイプ)」を指します。
例として、CHP-E37AZ2 を分解するとこうなります。
| CHP- | E | 37 | A | Z2 |
|---|---|---|---|---|
| コロナのヒートポンプ給湯機 | 高圧力パワフル給湯 | 370L | フルオート | 2025年モデル |
末尾の「AZ2」「AZ1」はモデルイヤーの差
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
コロナの製品一覧には、同じシリーズ・同じ容量なのに末尾がAZ2のものとAZ1のものが並んでいます。どちらにも価格が付いていて、どちらも買える状態です。ぱっと見では上位・下位の差に見えますが、実際にはモデルイヤーの違いでした。
確認方法は単純で、公式サイトで型番のリンク先を見ます。AZ2の製品詳細ページは通常のシリーズページにありますが、AZ1の詳細ページは「過去の製品」の階層に置かれていて、ページタイトルが「(2024年モデル)」と明記されています。つまりAZ2が2025年モデル、AZ1が2024年モデルです。
同じ370Lで約12万円違う|E37AZ2とE37AZ1を並べて比較する
実際に、高圧力パワフル給湯ハイグレードの370Lで、2025年モデルと2024年モデルの仕様を並べてみます。
| 項目 | CHP-E37AZ1(2024年モデル) | CHP-E37AZ2(2025年モデル) |
|---|---|---|
| 本体希望小売価格 | 1,232,000円 | 1,355,200円 |
| 年間給湯保温効率 | 3.5 | 3.5 |
| 省エネ基準達成率 | 100% | 100% |
| 貯湯ユニット寸法 | 高さ1,860×幅630×奥行730mm | 高さ1,860×幅630×奥行730mm |
| ヒートポンプユニット | CHP-AZ451 | CHP-AZ451 |
| 高圧力パワフル給湯 | 最高使用圧力260kPa | 減圧弁設定圧力300kPa |
| 高圧力 | 最高使用圧力170kPa | 最高使用圧力180kPa |
価格差は123,200円。それに対して、年間給湯保温効率も省エネ基準達成率も本体サイズも同じで、ヒートポンプユニットにいたっては同じ型番が載っています。変わっているのは給湯圧力の表記と数値です。
ここから言えることは、電気代の安さを基準に選ぶのであれば、この2つに差はほとんどないということです。初期費用を抑えたいなら前年度モデルは合理的な選択肢になりますし、逆に「型落ちだから」という理由だけで避ける必要もありません。
ただし前年度モデルは在庫限りです。見積もりの段階で、その型番の在庫が本当にあるか、保証の開始日はいつになるかの2点は確認しておいたほうが安全です。
K・JE・JJ・-2 が付く型番は特注扱いになる
見積書に見慣れない記号が付いていたら、次の表で確認してください。
| 記号 | 意味 | 備考 |
|---|---|---|
| K | 寒冷地向け(−25℃対応) | 一般地向けは−10℃対応。埼玉県内の平地では通常不要 |
| JE | 耐塩害仕様 | 受注生産。海沿いの地域向け |
| JJ | 耐重塩害仕様 | 受注生産。海沿いの地域向け |
| -2 | エマージェンシーストップ機能付き | 受注生産 |
| -12/-42 | 集合住宅向け | 受注生産 |
これらは受注生産のものが多く、納期が読みにくい点に注意してください。給湯器が壊れてから慌てて探す場面では、在庫がある一般地向けの標準モデルのほうが現実的です。埼玉県内の一般的な住宅で、耐塩害仕様や寒冷地仕様が提案されている場合は、なぜそれが必要なのかを聞いてみてください。
コロナを選ぶときに見るべき3つの数字
給湯圧力|「高圧力パワフル給湯」と「高圧力」は別物
コロナの仕様表には、給湯圧力の欄が2種類あります。シリーズ名に「高圧力パワフル給湯」が入っている機種と、単に「高圧力」とだけ書かれている機種で、数値が違います。
| 表記 | CHP-E37AZ2での数値 |
|---|---|
| 高圧力パワフル給湯 | 減圧弁設定圧力300kPa |
| 高圧力 | 最高使用圧力180kPa |
シリーズ名で見分けられます。プレミアム(HXE)、アドバンス(XE)、高圧力パワフル給湯ハイグレード(E)、省スペース・スリム(ES)、薄型(ED・E372など)は「高圧力パワフル給湯」。無印のハイグレード、スタンダード、給湯専用は「高圧力」までです。
2階や3階の浴室でシャワーを使う、あるいは家族の入浴時間が重なりがち、という条件があるなら、ここは効いてくる部分です。逆に平屋や1階の浴室しか使わないなら、上位シリーズの価格差ぶんの体感は得にくいと考えていいと思います。
年間給湯保温効率(JIS C 9220:2018)
電気代に直結する数字です。数値が大きいほど、少ない電力でお湯を沸かせます。
| シリーズ | 年間給湯保温効率 |
|---|---|
| プレミアム(HXE) | 4.0(460Lタイプは3.9) |
| アドバンス(XE) | 3.7 |
| 高圧力パワフル給湯ハイグレード(E37AZ2) | 3.5 |
注意していただきたいのは、効率の差が本体価格の差を埋められるとは限らない点です。プレミアムとハイグレードでは本体希望小売価格で約20万円の開きがあります。何年で取り戻せるかは、家族の人数・お湯の使用量・契約している電気料金プランで変わるので、見積もりを取る段階で施工店に試算してもらうのが確実です。
当センターとしては、ここを一般論の年数で語ることはできないと考えています。同じ機種でも、家庭によって回収年数はまったく変わるためです。
メーカー保証は部位ごとに年数が違う
コロナ公式のよくあるご質問では、エコキュートの保証期間は次のように案内されています。
| 部位 | 保証期間 |
|---|---|
| 本体(上記以外) | お買い上げ日から2年 |
| コンプレッサー・熱交換器 | 3年 |
| 缶体(貯湯タンク) | 5年 |
一方で、製品一覧のシリーズ紹介には「メーカー5年保証」という表示が付いているシリーズが多くあります。この2つは書かれている場所が違い、どちらが適用されるかは公式サイトの表記だけでは判断できませんでした。
契約前に、保証年数と対象部位を書面で確認することをおすすめします。「5年保証と書いてあったので」という理解のまま進めると、3年目の修理で認識がずれる可能性があります。これは施工店に聞けばその場で確認できる内容です。
コロナの延長保証は入るべきか|料金と申し込み期限
5年11,880円/8年25,520円/10年31,130円
コロナには「5年・8年・10年延長修理保証契約」という制度があり、料金が公式サイトに明記されています。メーカー保証期間を含んだ年数です。
| 契約年数 | 保証料(税込) | 1年あたり |
|---|---|---|
| 5年延長修理保証 | 11,880円 | 約2,376円 |
| 8年延長修理保証 | 25,520円 | 約3,190円 |
| 10年延長修理保証 | 31,130円 | 約3,113円 |
1年あたりで見ると10年契約がいちばん割安です。エコキュートの修理は基板やコンプレッサーの交換になると金額が大きくなりやすいので、10年で31,130円という数字は、判断材料として持っておく価値があると思います。
申し込みは「引渡しから6か月以内」に限られる
ここは見落としやすいところです。延長保証は、設備機器の購入時、あるいはお買い上げ日(メーカー保証開始日)から6か月以内に申し込む必要があります。7年目に不安になってから加入することはできません。
もう1つ、施工店独自の保証と重複しないかを確認してください。工事店側で10年保証が無償で付く場合、メーカー延長保証と二重に費用を払う形になりかねません。逆に、施工店の保証が「工事部分のみ」で本体は対象外というケースもあります。
確認する順番としては、まず施工店の保証内容(対象範囲・年数・費用)を聞き、そこで本体が10年カバーされないと分かった時点でメーカー延長保証を検討する、という流れが分かりやすいはずです。
契約前に知っておきたいコロナ固有の制約
カタログの目立つ場所には書かれていないものの、あとから変更できない条件をまとめます。設置してから気づくと対処しにくいものばかりです。
入浴剤は使えるが、にごりタイプとマイクロバブル機は不可
コロナは使用可能な入浴剤を銘柄まで公表しています。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 使用できる | 花王「バブ」、アース製薬「バスクリン」「バスロマン」「きき湯」「温泡」 |
| 使用できない | 上記のにごりタイプ/炭酸ガスにより発泡させるもの/硫黄・酸・アルカリ・塩分を含むもの |
| そもそも入浴剤が使えない | マイクロバブルユニット内蔵モデル(CHP-E37LUX1・CHP-ES46LUX1) |
注意したいのが3行目です。マイクロバブルユニット内蔵モデルは、マイクロバブル部品に影響があるため入浴剤そのものが使用不可とされています。故障の原因になると公式に明記されています。
白濁したお湯を楽しむためにマイクロバブルを選ぶと、市販の入浴剤は使えなくなるということです。ご家族に入浴剤を毎日使う方がいる場合、機種を決める前に相談しておいたほうがいいポイントです。
井戸水・温泉水は使用できない
公式のよくあるご質問に「井戸水・温泉水は使用できません。故障や水漏れの原因になります。水道水を使用してください」と明記されています。水質次第では使える、という条件付きの記載ではありません。
埼玉県内でも、庭の散水や生活用水に井戸を併用しているお宅があります。給湯側に井戸水が回っている可能性があるなら、機種選定の前に施工店へ伝えてください。メーカーによっては条件付きで井戸水に対応するモデルもあります。

停電中にお湯が使えるのは2008年4月以降のモデル
買い替えを検討している方にはあまり関係のない話ですが、いま使っているコロナ製エコキュートが停電時に使えなかったという経験がある方向けに書いておきます。
公式の案内では、2008年4月以降に発売されたモデルは、貯湯ユニットにお湯(熱量)が残っていればシャワーや蛇口からお湯を使用できます。おふろの湯はりはできません。2008年以前の機種は停電中に水が出るため給湯できません(ただし型式にCHP-***NA6・***NSA6・***NA7が付くモデルは使用可)。
断水時は非常用取水栓からタンクの水を取り出せる
断水するとシャワーや蛇口からはお湯が出せず、湯はりもできません。ただし貯湯ユニットの非常用取水栓から、タンク内のお湯や水を取り出すことはできます。
公式が注意している点が2つあります。取り出した水は高温になっている可能性があるためやけどに注意すること、そして飲用は避けることです。
非常用取水栓の位置と使い方はリモコンのタイプごとに異なり、コロナはタイプ別のPDFを公開しています。設置工事のときに取水栓の位置を実際に見せてもらっておくと、いざというときに探さずに済みます。
コロナのエコキュートは実際いくらで交換できるのか
希望小売価格をそのまま予算にしてはいけない理由
ここまで公式の希望小売価格を並べてきましたが、この金額をそのまま支払うわけではありません。理由は2つあります。
1つは、希望小売価格は本体だけの金額だからです。実際の見積書は「本体+設置工事費+配管などの部材費+既存機器の撤去処分費」で構成されます。電気工事や基礎工事が必要な現場では、その分も加わります。
もう1つは、実売価格は希望小売価格を下回るのが通常だからです。だからこそ、通販サイトなどで見かける「◯%オフ」という表示は比較材料になりません。引き算のもとになる価格が店ごとに違えば、割引率どうしを比べても意味がないからです。見るべきは率ではなく、工事費まで含めた支払総額です。
埼玉県内の相場感については、費用を分解して解説した記事にまとめています。

見積書で見落としやすい「別売脚カバー」と「リモコンの選択」
コロナの製品ページを読んでいて、見積比較の落とし穴になりそうな項目が2つありました。
1つ目が別売の脚カバーです。CHP-E37AZ2などの製品ページには「別売脚カバー形式 CTU-FC28:22,440円(税込)」と記載があります。貯湯ユニットの脚まわりや配管を隠すためのもので、本体価格には含まれていません。見た目を気にして後から追加すると、想定外の出費になります。
2つ目がリモコンの種類です。コロナの価格にはリモコンが含まれますが、無線LAN対応かどうかで金額が変わります。2024年モデルのCHP-E37AZ1では、無線LAN非対応のインターホンリモコンセットが1,215,500円、無線LAN対応が1,232,000円で、差額は16,500円でした。
無線LAN対応リモコンは、スマートフォンのアプリから湯はりや沸き上げの設定ができるようにするためのものです。アプリを使う予定がないなら、この差額は削れます。逆に、外出先から湯はりをしたい家庭では価値があります。見積書のリモコン型番が、どちらになっているか確認してみてください。
補助金を使う場合は、対象になる機種の条件が別に決まっています。こちらも別記事にまとめています。

コロナが向いている人・向いていない人
ここまでの内容を、判断しやすい形にまとめます。
| こんな場合 | |
|---|---|
| 向いている | 本体価格の根拠をはっきりさせたうえで見積もりを比べたい |
| 向いている | 前年度モデル(型番末尾AZ1など)を選んで初期費用を抑えたい |
| 向いている | 浴槽の追いだきを使わないので、給湯専用やオートで足りる |
| 向いている | 設置スペースが狭く、薄型や省スペース・スリムから選びたい |
| 向いていない | 給湯に井戸水や温泉水を使っている |
| 向いていない | にごりタイプの入浴剤を使い続けたい |
| 向いていない | マイクロバブルと市販の入浴剤を両立させたい |
メーカーの絞り込み自体で迷っている場合は、7社を横並びで比較した記事があります。

埼玉県でコロナのエコキュートに交換するときの進め方
見積もりを取るときに伝えたい3つのこと
コロナで検討していることが決まっているなら、最初の問い合わせの段階で次の3点を伝えると、返ってくる見積書が比較しやすくなります。
| 伝えること | 理由 | |
|---|---|---|
| 1 | 型番の世代を明記してほしい(AZ2かAZ1か) | 同じシリーズ・同じ容量でも十数万円の差が出るため |
| 2 | 別売脚カバーとリモコン型番が含まれているか | 本体価格に含まれず、あとから加算されやすいため |
| 3 | 施工店側の保証内容(対象範囲・年数・費用) | メーカー延長保証と重複させないため |
当センターは広告仲介事業者で、工事は提携施工店が行います。施工店によって取り扱いメーカーや在庫状況が異なるため、コロナの特定シリーズを希望する場合は、その旨を最初に伝えておくとやり取りが短く済みます。
埼玉県内で対応している業者の比較は、次の記事にまとめています。

コロナのエコキュートに関するよくある質問
まとめ|見るのは「世界初」ではなく型番末尾の数字
コロナは新潟県三条市の暖房・給湯機器メーカーで、家庭用エコキュートを世界で最初に発売した会社です。ただ、いま買う機種を決めるうえで効いてくるのは、その歴史よりも次の点でした。
- 型番末尾のZ2は2025年モデル、Z1は2024年モデル。同じシリーズ・同じ容量でも約12万円違い、年間給湯保温効率と本体サイズは同じだった
- コロナは全モデルの本体希望小売価格を公表している数少ないメーカー。しかもリモコンセット込みなので、見積比較の物差しにしやすい
- 「高圧力パワフル給湯」と「高圧力」は別の数値。2階3階でシャワーを使うかどうかで、選ぶシリーズが変わる
- 延長保証は10年で31,130円、申し込みは引渡しから6か月以内。あとから入ることはできない
- 井戸水は不可、にごりタイプの入浴剤は不可、マイクロバブル機は入浴剤そのものが不可。これらは設置後に変更できない
見積書を受け取ったら、まず型番の末尾を見てください。そこがZ2かZ1かで金額の前提が変わりますし、その1文字を確認できる施主であることは、業者とのやり取りをまっとうにするうえでも効きます。
機種の希望が固まっていない段階でも、現地を見てもらえば選択肢は絞れます。当センターでは提携施工店による無料見積もりを受け付けていますので、型番の相談だけでも使っていただければと思います。
参照した出典一覧
株式会社コロナ「会社概要」 https://www.corona.co.jp/company/about/overview.html
株式会社コロナ「沿革」 https://www.corona.co.jp/company/about/chronology.html
株式会社コロナ「コロナの由来」 https://www.corona.co.jp/company/about/post-1.html
株式会社コロナ「エコキュートの歩み・受賞歴」 https://www.corona.co.jp/eco/award/index.html
株式会社コロナ「エコキュート 製品一覧」 https://www.corona.co.jp/eco/products/index.html
株式会社コロナ「製品詳細:高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプ(一般地向け)」 https://www.corona.co.jp/eco/highgrade/lineup.html
株式会社コロナ「製品詳細:ハイグレードタイプ(一般地向け)(2024年モデル)」 https://www.corona.co.jp/eco/past/highgrade/lineup.html
株式会社コロナ「エコキュートの保証期間は何年ですか?」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2251.html
株式会社コロナ「エコキュートのコロナ延長保証システムとは?」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2252.html
株式会社コロナ「おふろに入浴剤を使用できますか。」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2276.html
株式会社コロナ「エコキュートを井戸水で使用できますか?」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2210.html
株式会社コロナ「停電中に、お湯を使用することはできますか?」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2203.html
株式会社コロナ「断水したとき、貯湯タンクのお湯を使用することはできますか?」 https://www.corona.co.jp/support/faq/2205.html
株式会社コロナ「修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先」 https://www.corona.co.jp/support/service/
いずれも確認日:2026年9月10日
