日立のエコキュート|水道直圧給湯の実力とシリーズ別の選び方

日立のエコキュート|水道直圧給湯の実力とシリーズ別の選び方
この記事でわかること
  • 日立だけが採用する水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)は減圧弁方式と何が違うのか
  • 井戸水・高硬度水に対応するナイアガラタフネスの適用条件(硬度200mg/L以下)
  • 現行11機種の型番・価格と、通販の「◯%オフ」が判断材料にならない理由

エコキュートに替えるとシャワーが弱くなる、という話を聞いたことがあるかもしれません

実際、多くのエコキュートはタンクにためたお湯を減圧弁を通して出すため、水道の水圧そのままにはなりません。

日立はここの方式が違います。水道水をタンクのお湯で温めて瞬間的に給湯する「水道直圧給湯」を採用しており、同社の試験値では減圧弁方式に比べて2か所同時使用時のお湯の量が約1.6倍、圧力が約2.9倍とされています。

ただし、この方式が効くかどうかは自宅の給水元圧で決まります。また日立には水道直圧給湯を使わない貯湯式のモデルもありシリーズを間違えると水圧の恩恵は受けられません

この記事では、日立公式サイトで公表されている数値と型番をそのまま整理し、どのシリーズを選べばよいのかを順番に判断できるようにまとめます。

目次

結論|日立を選ぶ理由は「水圧」と「水質」の2つに集約される

日立のラインアップは、水道直圧給湯を使うか/使わないかで大きく2つに割れます。ここを外すと、日立を選んだ意味がほとんどなくなります。

迷ったときに見る3項目

  • 水圧を重視するか:2階・3階に浴室がある、シャワーと台所を同時に使う。この条件なら水道直圧給湯タイプ(FV/F/FWシリーズ)
  • 水質に不安があるか:井戸水を使う、地域の水道水の硬度が高い。この場合はナイアガラタフネス(FWシリーズ)
  • どちらも該当しないか:貯湯式(FN/FG/FSシリーズ)で十分。価格は下がります

この記事で扱う範囲

本記事の数値は、日立公式サイト「エコキュート 商品ラインアップ」および各機能ページの表示に基づいています(確認日:2026年9月10日)。価格は日立が公表している積算見積価格で、後述するとおり消費者向けの販売価格ではありません。

日立のエコキュート全シリーズ一覧【現行モデル】

まず全体像です。日立の現行モデルは11シリーズあり、給湯方式で3つのグループに分かれます。

[水道直圧給湯]フルオート=ナイアガラ出湯(FV/Fシリーズ)

日立が「ナイアガラ出湯」と呼んでいるのがこのグループです。

  • FVシリーズ:一般地仕様・標準タンク・高効率タイプ
  • Fシリーズ:一般地仕様・標準タンク
  • Fシリーズ(寒冷地):−25℃対応(型番末尾にK)

[水道直圧給湯]高硬度水道水・井戸水対応=ナイアガラタフネス(FWシリーズ)

特殊な水質に対応した専用グループです。一般地仕様と寒冷地仕様があります。

フルオート(貯湯式)=FN/FG/FSシリーズ

こちらは水道直圧給湯ではありません。タンクのお湯を減圧して給湯する一般的な方式です。

  • FNシリーズ:一般地仕様・標準タンク・高効率
  • FGシリーズ:一般地仕様・標準タンク(寒冷地仕様あり)
  • FSシリーズ:一般地仕様・薄型タンク

給湯専用(ZNシリーズ)

追いだき機能のない給湯専用タイプです。一般地仕様の高効率のみ。

シリーズ別一覧

シリーズ給湯方式仕様容量代表型番本体(積算見積価格・税込)
FW水道直圧給湯高硬度水道水・井戸水対応460LBHP-FW46XD1,557,600円
FW水道直圧給湯同上370LBHP-FW37XD1,442,100円
FV水道直圧給湯一般地・高効率460LBHP-FV46XD1,537,800円
FV水道直圧給湯一般地・高効率370LBHP-FV37XD1,423,400円
FS貯湯式一般地・薄型タンク460LBHP-FS46XH1,520,420円
F水道直圧給湯一般地・標準460LBHP-F46XD1,428,900円
F水道直圧給湯一般地・標準370LBHP-F37XD1,314,500円
FN貯湯式一般地・高効率460LBHP-FN46XU1,417,900円
FN貯湯式一般地・高効率370LBHP-FN37XU1,292,500円
FG貯湯式一般地・標準460LBHP-FG46XU1,289,200円
FG貯湯式一般地・標準370LBHP-FG37XU1,174,800円
ZN給湯専用一般地・高効率460L/370LBHP-ZN46WU/ZN37WU

※寒冷地仕様(−25℃対応)はF・FW・FGに用意されています(型番末尾にK)。
出典:日立「商品ラインアップ:エコキュート」および各機種ページ(確認日:2026年9月10日)

水道直圧給湯タイプと貯湯式タイプの価格差は、460Lで約14万〜25万円です。水圧にこだわらないなら、この差は機能ではなく方式の差だと理解しておいてください。

水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)の仕組み

日立が2006年6月に発売した、国内の家庭用ヒートポンプ給湯機では業界初の方式です(同社表記)。ここが日立を選ぶ最大の理由になります。

タンクのお湯を熱源に、水道水を瞬間的に沸かす

一般的なエコキュートは、タンクにためた高温のお湯を減圧弁で圧力を下げてから蛇口に送ります。タンクは高圧に耐える構造ではないため、この減圧が必要になります。結果として、蛇口に届くお湯の圧力はタンク圧(同社の比較値で170kPa)まで落ちます。

水道直圧給湯は、タンクのお湯を「熱源」としてのみ使い、蛇口に出るお湯は水道水そのものです。熱交換器で水道水を瞬間的に温めて送るため、水道の圧力がそのまま活きます。

減圧弁方式との数値比較

日立が公表している比較値です。

項目水道直圧給湯同社の減圧弁方式
シャワー流量(2か所同時使用時)約12〜16L/分約7〜10L/分
お湯の量約1.6倍基準
お湯の圧力約2.9倍基準
比較の基準圧力給水元圧 500kPaタンク圧 170kPa

比較条件:シャワー(浴室)と蛇口(台所)の2か所同時使用時。蛇口は約5L/分。1階での使用。給水元圧500kPa。配管径20A。5m直管。
出典:日立「浴室と台所など同時にパワフル給湯で快適に[水道直圧給湯]」(確認日:2026年9月10日)

注意したいのは、これが「2か所同時使用時」の比較だという点です。シャワー1か所だけを使うときの差は、ここまで大きくはなりません。同時使用が多い家庭ほど恩恵が大きい、という読み方が正確です。

湯はりだけはタンクから出る

見落とされやすい仕様です。おふろの湯はりは、水道直圧給湯タイプでもタンクから給湯されます。蛇口とシャワーは水道直圧、湯はりはタンク、という使い分けになっています。

したがって「水道直圧給湯だから湯切れしない」わけではありません。タンク容量の選び方は貯湯式と同じ考え方が必要です。

3階で使うときの条件

水道直圧給湯なので、3階でもシャワーが使えます。ただし3階で湯はりをする場合は「3階浴そう用水流スイッチ」(別売)が必要です。3階に浴室がある住宅で検討している場合は、見積もりにこの部材が含まれているか確認してください。

給水元圧が低いと効果が出ない

最も重要な前提です。日立は給水元圧300kPa以上を推奨しており、「給水元圧が低い場合は、最高使用圧力の値が低くなる場合があります」と注記しています。

水道直圧給湯は水道の圧力をそのまま活かす方式なので、元の水圧が弱ければ結果も弱くなります。集合住宅の上層階、高台の住宅、老朽化した給水管の住宅では、期待した効果が出ないことがあります。

自宅の水圧が原因なのか機器が原因なのかの切り分けは、エコキュートの水圧が弱い|原因と高圧タイプへの交換で詳しく扱っています。日立を検討する前に、まずここを読んでおくことをおすすめします。

ナイアガラタフネスは何が違うのか(水質対応)

FWシリーズだけに付けられた名前です。井戸水や硬度の高い水道水を使う住宅向けの構造になっています。

スケール(堆積物)で何が起きるか

硬度の高い水を沸き上げると、カルシウムなどが析出して堆積物(スケール)になります。これがヒートポンプ内の配管に詰まると、機器が使えなくなることがあります。日立は公式サイトでスケール詰まりした配管の写真を掲載し、「ご購入の際は、ご使用の水質に合った機種を選んでください」と案内しています。

これは故障ではなく水質による現象なので、保証で直せるとは限りません。井戸水を使う住宅で機種選定を誤ると、数年で使用不能になる可能性があります。

タンクの水の入れ替え量を約1/30に抑える構造

ナイアガラタフネスは、すべての給湯を水道直圧給湯にすることで、タンクに新しい水が入る量そのものを減らしています。

機種タンクに入る水の量
BHP-FW46XD(ナイアガラタフネス)沸き上げ時の膨張水分として最大約15L
BHP-FG46XU(減圧弁方式フルオート)膨張水分の最大約15L+タンク全量460L

試算条件:タンク全量460Lの水を9℃から85℃に沸き上げた場合。
出典:日立「カルシウムなどを多く含む水質に強い[ナイアガラ タフネス]」(確認日:2026年9月10日)

減圧弁方式はタンクのお湯を蛇口・シャワー・湯はりのすべてに使うため、使った分だけ新しい水が入ります。その水に含まれるカルシウムがスケールの原料になります。ナイアガラタフネスはタンクの水をほぼ入れ替えないので、原料そのものが入ってこない、という理屈です。

使える水質の条件

無条件で井戸水に使えるわけではありません。日立は次の条件を示しています。

  • 水質基準に適合していること
  • 硬度200mg/L以下
  • 遊離炭酸60mg/L以下

井戸水で使う前に確認すること

  • 井戸水の水質検査を受け、硬度と遊離炭酸の数値を確認する
  • 検査結果を業者に見せたうえで、機種の適合を確認してもらう
  • 保証の適用条件に水質の記載がないかを確認する

「井戸水対応と書いてあるから大丈夫」で進めないでください。数値が条件を超えていれば対象外です。

日立の品番(型番)の読み方

日立の品番は規則的に並んでいます。見積書の型番から、方式と容量が読み取れるようになります。

BHP-FV46XD を分解する

記号意味
BHP-日立のエコキュート(ヒートポンプ給湯機)を表す接頭辞
FVシリーズ記号
46タンク容量。46=460L、37=370L
X世代記号(モデルイヤー)
D給湯方式・タンク形状を表す記号

つまり BHP-FV46XD=FVシリーズ/460L/X世代 となります。

シリーズ記号の一覧

記号内容
FV水道直圧給湯・標準タンク・高効率
F水道直圧給湯・標準タンク
FW水道直圧給湯・高硬度水道水/井戸水対応
FN貯湯式・標準タンク・高効率
FG貯湯式・標準タンク
FS貯湯式・薄型タンク
ZN給湯専用・高効率

末尾の記号を実機で並べると、D=水道直圧給湯系、U=貯湯式の角型、H=薄型という対応が見えます。

末尾のKは寒冷地仕様

型番の最後にKが付くものは寒冷地仕様(−25℃対応)です。BHP-F46XDKなら「Fシリーズ・460L・X世代・寒冷地」となります。埼玉県内であれば一般地仕様(−10℃対応)で足りるケースがほとんどです。

本体・ヒートポンプ・リモコンは別品番

BHP-FV46XDの場合、構成はこうなっています。

構成品番
システム品番BHP-FV46XD
貯湯ユニットBHP-TADV46X
ヒートポンプユニットBHP-HAV60X
リモコン(別売)BER-X1FH ほか

故障箇所が貯湯ユニットかヒートポンプユニットかで修理費用は大きく変わります。業者に連絡するときは両方の品番を控えておいてください。

日立のエコキュートの価格・値段

ここは注意して読んでください。日立が公表している金額は「定価」ではありません

「積算見積価格」という表記の意味

日立の商品ページには、本体価格が次のように書かれています。

積算見積価格は、事業者様向けの価格であり、一般消費者様向けの販売価格を示したものではありません。配送・設置調整・配管セット・据付部品・工事・使用済み商品の引き取り等の費用は含まれておりません。小売の価格については取扱店にお問い合わせください。

一方、別売のリモコンと脚カバーだけは「希望小売価格」と明記されています。本体と付属品で呼び方を分けているわけです。

対象日立の表記
本体(貯湯ユニット+ヒートポンプ)積算見積価格
リモコン・脚カバー希望小売価格

通販サイトで「定価1,612,600円/76%オフ」といった表示を見かけますが、この1,612,600円は本体の積算見積価格(1,537,800円)+無線LAN対応リモコン(74,800円)の合計です。日立が「消費者向けの販売価格ではない」としている金額を基準にした割引率なので、この%表示は判断材料になりません

リモコンは別売|選択で11,000円変わる

BHP-FV46XDの対応リモコンは3種類です。

品番内容希望小売価格(税込)
BER-X1FHインターホンリモコン63,800円
BER-X1FT無線LAN対応(台所リモコンにアダプター一体化)74,800円
BER-X1FH-T無線LANアダプター付属74,800円

脚カバー BEAK-46X は17,600円です。本体+リモコン+脚カバーの合計は、リモコンの選択によって1,619,200円または1,630,200円と日立が示しています。

見積書に「リモコン一式」としか書かれていない場合は、どれが入っているか確認してください。スマホ連携を使わないならインターホンリモコンで足ります。

工事費込みの総額目安

実際の支払額は、本体・リモコン・脚カバーに加えて、既存機器の撤去処分、基礎工事、配管・電気工事が乗ります。設置条件で大きく変わるため、複数社の見積もりを並べて比べるのが確実です。

費用の内訳と相場の考え方はエコキュート交換費用の相場|工事費込み総額と内訳にまとめています。

給湯省エネ2026事業の対象になるか

日立のエコキュートも、要件を満たす機種であれば国の補助金の対象になります。対象機種はインターネット接続機能などの条件で決まるため、機種ごとの確認が必要です。上の表でいえば、無線LAN対応リモコンの選択が条件に関わる可能性があります。

申請は登録事業者が行うため、消費者が直接申請することはできません。金額の内訳と条件はエコキュートの補助金2026|最大18万円の内訳・条件・申請方法で解説しています。

日立ならではの装備

水道直圧給湯以外にも、日立の機種に共通して搭載されている装備があります。

ウレタンク

貯湯タンクをウレタンで断熱する構造です。放熱を抑えることで、沸き上げたお湯の温度低下を減らします。

ステンレス・クリーン自動洗浄システム

追いだき配管を自動で洗浄する機能です。後述の入浴剤の使用可否にも関わります。

入浴剤は使えるが「にごりタイプ」は不可

日立は入浴剤の使用条件を細かく公表しています。使えないのは次のタイプです

  • 乳白色系ににごるタイプ(推奨品と同シリーズでも不可)
  • 発泡するタイプ
  • シリカパウダー、硫黄、酸、アルカリ、塩分を含むもの
  • とろみ系
  • 生薬(葉・茎など固形物が溶けずに残るもの)

また、複数の入浴剤を混ぜないこと、自動配管洗浄を必ず「入」にすることが条件です。ステンレス・クリーン自動洗浄システムを搭載していない機種では、発泡しない中性の透明タイプのみとなります。

入浴剤を日常的に使う家庭では、ここが機種選定の条件になります。濁り湯タイプの入浴剤を愛用しているなら、購入前に業者へ伝えてください。

ステンレス配管と樹脂製継ぎ手

ナイアガラタフネスでは、腐食に強い給湯配管としてステンレス配管と樹脂製継ぎ手が採用されています。

日立を選ぶと不利になるケース

水道直圧給湯は万能ではありません。次の条件に当てはまるなら、日立を選ぶ意味は薄くなります。

給水元圧が低い住宅

繰り返しになりますが、日立が推奨するのは給水元圧300kPa以上です。元の水圧が足りない住宅では、水道直圧給湯タイプを入れても体感は変わりません。この場合、価格の安い貯湯式(FG/FN)を選び、差額を工事内容や容量に回すほうが合理的です。

湯切れのリスクと容量選び

湯はりはタンクから給湯されるため、水道直圧給湯でも湯切れは起こります。「水道から直接お湯が出るから無制限」ではありません。家族人数に対して容量が足りているかは、他社と同じ基準で判断してください。

容量の選び方はエコキュートの容量とサイズの選び方|370Lと460Lの違い・設置寸法にまとめています。

薄型を選ぶと水道直圧給湯は使えない

設置スペースの都合で薄型タンクを選ぶ場合、日立の薄型(FSシリーズ)は貯湯式です。薄型と水道直圧給湯は両立しません。スペースと水圧のどちらを優先するかの判断になります。

薄型の寸法と選び方はエコキュートの薄型とは?角型との寸法比較とデメリット・選び方で扱っています。

修理・部品保有期間

日立は補修用性能部品の保有期間を次のように公表しています。

対象保有期間
エコキュート10年
エコキュート(2012年10月以前発売分)8年
電気温水器10年

保有期間の始期は製造を打ち切ったときです。購入日からではありません。
出典:日立「製品のご利用に関して」(確認日:2026年9月10日)

参考までに、パナソニックは2017年11月26日以降の商品が10年、それ以前が9年としています。日立は2012年に10年へ移行しており、他社より早い時期から10年を確保しています

他社と比べたときの日立の位置づけ

日立の特徴は、給湯方式そのものが他社と違うことに尽きます。他社が給湯圧力の数値を上げる方向で対応しているのに対し、日立は減圧しない方式を選んでいます。

一方で、次の点は弱点になり得ます。

  • 水道直圧給湯タイプは価格が高い(貯湯式との差は460Lで約14万〜25万円)
  • 薄型では水道直圧給湯が選べない
  • 給水元圧が低い住宅では効果が出ない
  • 入浴剤の制限が具体的で、濁り湯タイプは使えない

水圧と水質に明確な理由がないなら、他社も含めて横並びで比べたほうが判断しやすくなります。各社の客観データと選び分けは【2026年】エコキュートのおすすめメーカー比較|7社の違いにまとめています。

日立のエコキュートに関するよくある質問(FAQ)

日立のエコキュートは全機種が水道直圧給湯ですか?

いいえ。水道直圧給湯はFV・F・FWシリーズです。FN・FG・FSシリーズは貯湯式(減圧弁方式)で、給湯専用のZNシリーズも水道直圧給湯ではありません。型番の末尾がDのものが水道直圧給湯系にあたります。

ナイアガラ出湯とナイアガラタフネスの違いは何ですか?

ナイアガラ出湯は水道直圧給湯フルオート(FV・Fシリーズ)の呼び名です。ナイアガラタフネスは高硬度水道水・井戸水に対応したFWシリーズを指します。タフネスはすべての給湯を水道直圧にしてタンクの水の入れ替え量を約1/30に抑える構造で、水質対策が目的です。

水道直圧給湯のデメリットは何ですか?

3つあります。給水元圧が300kPa以上ないと効果が出にくいこと、貯湯式より価格が高いこと、薄型タンクでは選べないことです。また湯はりはタンクから給湯されるため、湯切れのリスクは貯湯式と変わりません。

井戸水でも使えますか?

FWシリーズ(ナイアガラタフネス)が対応していますが、条件があります。水質基準に適合し、硬度200mg/L以下、遊離炭酸60mg/L以下であることが必要です。事前に水質検査の結果を確認してください。条件を超える水質では対象外です。

3階建てでもシャワーは使えますか?

水道直圧給湯タイプなら3階でもシャワーが使えます。ただし3階で湯はりをする場合は「3階浴そう用水流スイッチ」(別売)が必要です。見積もりに含まれているか確認してください。

入浴剤は使えますか?

使えますが制限があります。にごりタイプ、発泡タイプ、硫黄・酸・アルカリ・塩分を含むもの、とろみ系、固形物が残る生薬タイプは使用できません。また自動配管洗浄を「入」にしておく必要があります。

BHP-FV46XDとBHP-F46XDの違いは何ですか?

どちらも水道直圧給湯・460Lですが、FVが高効率タイプ、Fが標準タイプです。積算見積価格では約11万円の差があります(1,537,800円と1,428,900円)。年間の電気代で回収できるかは使用量によるため、業者に試算してもらうのが確実です。

まとめ|決める順番は「水質→水圧→容量」

日立のエコキュートは11区分あり、カタログを上から読むと迷います。次の順で絞ると、比較対象は2〜3機種まで減ります。

  1. 水質を確認する(井戸水・高硬度なら FWシリーズ一択。硬度200mg/L以下・遊離炭酸60mg/L以下の条件も確認)
  2. 給水元圧を確認する(300kPa以上あるか。足りなければ水道直圧給湯を選ぶ意味は薄い)
  3. 設置スペースを確認する(薄型が必要なら FSシリーズ。ただし貯湯式になる)
  4. 容量を決める(370Lか460Lか。湯はりはタンクからなので貯湯式と同じ基準)
  5. 高効率タイプにするか決める(FV/FN。標準タイプとの差額を電気代で回収できるか)

そのうえで、見積書では「システム品番」「リモコンの品番」「工事内容」の3点を確認してください。日立はリモコンが別売で、選択によって11,000円変わります。3階に浴室があるなら、水流スイッチが含まれているかも見ておく必要があります。

価格は地域・機種・設置条件で変動します。日立が公表しているのは事業者向けの積算見積価格であり、消費者向けの販売価格ではありません。複数の提携施工店から工事費込みの総額見積もりを取り、内訳を並べて比べるのが確実です。

なお、日立を取り扱っている業者を比べたい場合は下記記事に、各社の対応エリア・保証内容・補助金申請の可否を一覧でまとめています。

参照した出典一覧

日立「商品ラインアップ:エコキュート」 https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/lineup/
日立 各機種ページ(fv-xd/f-xd/fw-xd/fn-xu/fg-xu/fs-xh/zn-wu)
日立「浴室と台所など同時にパワフル給湯で快適に[水道直圧給湯]」 https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/feature/02.html
日立「カルシウムなどを多く含む水質に強い[ナイアガラ タフネス]」 https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/feature/01.html
日立「いろいろな入浴剤が使用できる(にごりタイプは使用できません)」
日立「製品のご利用に関して(補修用性能部品の保有期間)」 https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/about/products.html
いずれも確認日:2026年9月10日

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